環境アレルギーについて

環境アレルギーとは

環境アレルギーとは『環境由来のアレルギーやシックハウス症候群.化学物質過敏症などによる健康被害』

近年、環境由来のアレルギーやシックハウス症候群.化学物質過敏症などの健康被害が問題になっています。
地球規模の環境変化から身近な環境変化、ライフスタイルの変化などにより健康に影響が及ぶことが一般的に見られるようになってきました。
特にアレルギーに関しては、現在では広く認知され関心は非常に高まっています。
同時に児童などを中心に症状に悩んでいる方は増加し、患者やその家族は症状と向き合い改善を図ろうと努力し続けています。

 

環境アレルギーアドバイザーとは
アレルギー等の環境由来の健康問題に関する正しい知識を持ち、患者やその家族および周囲の環境を理解し、症状・環境の改善をサポートする専門家です。


屋外環境・住環境問題

(屋外環境問題)
・大気汚染・・・・環境汚染の中でも環境由来のアレルギーやシックハウス症候群に大きく影響を及ぼす
(自然起源)・・・火山噴火.森林火災.花粉.黄砂.海塩粒子等
(人為起源)・・・煤煙.粉塵.排ガス化石燃料の燃焼.生活活動に伴うもの.廃棄物の処理等
(化学反応)・・・大気中で紫外線を伴った化学反応による超微粒子・光化学オキシダント等

(住環境問題)
・シックハウス症候群・・・『シックハウスについて』をご覧ください。
・空気汚染.ダニ.カビ ・・・『空気汚染.ダニ.カビについて』をご覧ください。

(空気質の健康への影響)
・人体(成人)の一日の消費量として呼吸量(空気)は約15㎏・食物約1㎏・飲物約2㎏になります。
・一日の呼吸量の割合は呼吸量と飲食物摂取量の合計の75~85%を占めます。
・室内空気の摂取割合は50%を超えるので室内空気環境の改善は特に重要にです。
・有害な空気質の暴露による健康被害として、喘息やシックハウス症候群などが挙げられます。

・有害な空気質の人体への有害性は暴露期間×暴露量に関係します。
(高有害性×低暴露)・・・有害性が高くても暴露しなければリスクは比較的少ない。
(低有害性×高暴露)・・・有害性が低くても暴露期間が長ければリスクは高くなる。


生活環境問題とアレルギーの対応

(児童等を取り巻く生活環境とアレルギー)
現在の児童等を取り巻く生活環境の変化や疾病構造の変化などにより、児童等のアレルギーや成人になってからのアレルギーの増加およびシックハウス症候群や化学物質過敏症などが問題になっています。

平成19年に文部科学省が発表した「アレルギー疾患に関する調査研究報告書」では、アレルギーは珍しい疾患ではなく、保育所.幼稚園.学校に各種のアレルギー疾患の子ども達が多数在籍しているということを前提としなければならない状況になっている、との認識が示されました。

児童等の各アレルギー疾患の適切な対応には家庭と保育所.幼稚園.学校および医療機関などが連携を図り、正しい知識と継続治療の支援ならびに適切なケアや指導、環境の整備、心のケアを連続性をもって行うことが大切になります。

(保育所.幼稚園.学校における児童等の各種アレルギー疾患への対応)
保育所.幼稚園.学校では各疾患への適切な対応のため、個々の児童等の詳細な情報把握の必要があります。
保育所と幼稚園.学校のそれぞれのアレルギー対応ガイドラインにより、保護者が主治医にそれぞれの管理指導表に記入してもらい保育所.幼稚園.学校に提出することによって、管理指導表に基づいた対応を求めることが可能になっています。

「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」・・・厚生労働省のHPよりダウンロード可。
「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」・・(公)日本学校保健会のHPよりダウンロード可


(災害時におけるアレルギー疾患ごとの対応)
基本的な理解と配慮
震災やその他の災害で避難を余儀なくされた場合などは健康な人でも心身ともに大きな負担がかかりますが、アレルギー疾患の人や家族は日常的に必要とするアレルギーへの対処が困難な環境に直面するため、より一層の心身への大きな負担がかかります。
災害などにより避難所などでの共同生活を強いられた場合、周囲の人の力添えによってアレルギー疾患の人や家族の負担が軽減されるため、アレルギーへの理解と協力が必要となります。

アトピー性皮膚炎
・基本的ケアの一つとして皮膚を清潔に保つことは治療の一環のため肌の状態を悪化させないことが重要。
・入浴やシャワーがほとんどできない状況でも清潔なタオルで体を拭ける環境などの配慮が求められる。

気管支喘息
・発作まで至らなくても夜に咳き込んだりすることもあるので周囲の人の喘息への理解が必要。
・できるだけホコリが立たないようにしたり、煙や粉塵も悪影響なので配慮が求められる。
・治療用の吸入薬には電動の器具を必要とするものもあるので、その場合は優先的に使えるよう配慮する。

食物アレルギー
・避難所等で配られる貴重な支援食であっても食物アレルギーの人には食べてはいけないものもあります。
・食物アレルギー患者は食べられるものが限られるので支援食を優先的に選べるよう配慮が求められる。
・アレルギー対応食やアレルギー用ミルクの支援がある場合、優先して利用できるよう配慮する。